頚椎椎間板ヘルニアで入院手術しました。

頚椎椎間板ヘルニアで入院手術しました。

2016年3月22日に頚椎椎間板ヘルニアで入院手術したので、
私の感じた事をなるべく詳しく記録として残しておきたいと思います。

 

 

症状は

左上腕と左ひじの痛み、左下腕から親指人差し指にかけてのしびれです。

 

先生からは、重いものは持たないように言われました。

 

ヘルニアの場所はC5とC6の間です。
発症時の年齢は46歳。女性です。

 

 

日常生活での症状

日常生活では、「左手が不自由」という表現がわかりやすいかと思います。

 

具体的には、おちゃわんが持てませんでした。
料理する時にフライパンが持てなくて困りました。
洗い物をしようとすると、左手で何も持てません。

 

左手固定

 

歩くときは手の重さで、痛みが増すので、
肘を曲げて体に固定するようにして歩いていました。

 

買い物はショッピングカートを利用すればなんとかなりましたが、
支払いの時、財布をもってお金を出すのが大変な時期があり、
肩からかけたカバンから直接出し入れしていました。

 

長時間の外出はとても疲れました。
痛みがひどいと何も出来ませんし、寝ていることが多かったです。

 

 

症状発症から手術への経緯

通院での注射を数回後、MRIの検査。

 

MRI検査

 

一泊入院で神経根ブロック注射をしました。

 

数回の予定でしたが、痛みは軽減しましたが、しびれがとれず、1度で終了。

 

リハビリをすることになりました。

 

3か月のリハビリ後、ミエロという検査をして、神経への圧迫がひどかったので、
手術をしたほうが良いということになりました。

 

やはり、首、頚椎なので、たとえば最初にこの検査をして手術と言われても、
手術には踏み切れなかったと思います。

 

この流れがあって、自分でも納得して手術を受けれたと思います。

 

 

頚椎椎間板ヘルニアの手術について

手術説明書

麻 酔

全身麻酔

手術名

頚椎前方固定術、自家骨移植術

方 法

頚部の前方から入り、椎体を一部切除して脊柱管に入り、椎間板ヘルニアを切除します。正常な支持性を再建するため、固定術を行います。(C5−6)

 

 

詳しくはこちらのサイトを参考にしてください。
私が一番役にたったと思ったサイトです。

日本脊髄外科学会/頸椎椎間板ヘルニア

頚椎椎間板ヘルニア入院してから手術前

入院は手術の4日前からでした。

 

前日からでも可能だということでしたが、
緊張してしまいそうなので、指定通りの4日前にしました。

 

入院計画書

 

何をしていたかというと、20分のエアロバイクを1日4セット。
入院診療計画書によると、手術に向けての体力作り開始と書いてありました。

 

他は頚椎カラーの採寸と受け取りでしょうか。

 

 

頚椎カラーについて

頚椎カラー

 

入院2日目に、手術後につける頚椎カラーの採寸に装具屋さんか来られました。
翌日には私サイズの頚椎カラーを持ってこられ、装着して確認をしました。

 

支払いは装具屋さんに直接全額。

 

頚椎カラー支払い

 

後日役場に書類を自分で提出することで7割が戻ってくるといわれました。
装具屋さんから記載済みの書類を受け取り、サインし提出するだけでした。

頚椎椎間板ヘルニアの手術前

手術前夜

19時30分頃に浣腸。

 

ルネスタ

 

21時の消灯前に、お薬を飲みました。眠れるように睡眠導入剤です。

 

 

手術当日

7時30分から、お風呂に入り手術着に着替えました。
私の入院したところは週に2回入浴。ちょうど手術当日が入浴の日でした。

 

栄養補給
部屋に戻ると、朝食はないのですが、ゼリー2本を飲むように渡されました。

 

手術前の点滴

 

すぐに点滴がはじまりした。

 

手術の説明

 

10時に診察室に行って、手術の説明を夫と聞きました。

 

10時30分頃に「糖」を飲むように渡されました。100ccくらいでしょうか。

 

病室にもどり、注射。その後剃毛。(腸骨を採取するときのため)
11時には待つだけの状態になりました。

 

 

13時30分ごろに部屋から手術室に移動しました。
手術台にあがり、あわただしく準備がはじまりました。
手術室には看護師さんが9人いらっしゃいました。

頚椎椎間板ヘルニアの手術

手術は全身麻酔で、前方固定術で行われるということ。

 

自骨を使いプレートとボルトで固定するのですが、
自骨は腸骨がら採取するので、傷口は2か所になります。

 

 

先生が14時15分に手術室にやってきました。

 

看護師さんに、私の体重を聞いていました。
麻酔薬の量の関係のようです。

 

「山田さん、じゃ、手術はじめますね。」
そういって、看護師さんに、麻酔薬の名前だと思うのですが、
「○○○何ミリ」と言いながら、
先生が私の口にマスクをあてて空気をおくっていました。
「○○○何ミリ」と再度指示しています。どうやら麻酔の追加のようです。

 

と、ココまでしか覚えていません。全身麻酔ですから。

 

あとで夫に聞いたのですが、通常の人より倍の量の麻酔薬だったようです。

 

 

「山田さん、山田さん、手術終わりましたよ」の看護師さんの声に、
うなずきましたが、よく覚えていません。

 

気が付くと、病室のベッドに移されるところでした。
手術が終わったのは17時30分すぎだったと後から聞きました。

 

点滴が腕からだけでなく、足にもつながっています。
頚椎カラーのため、枕というかいろんなサイズのクッションで良い位置に。
体はすこし右向きに。首も腸骨も左に傷口があります。

 

大丈夫ですか?とかあれこれ言われていたと思うのですが、
はっきりとは覚えていません。

 

返事が出来ないし、声がでません。
のどが痛いな・・・あ、終わったんだ。

 

 

痛みはあまり感じませんでした。ただ頚椎カラーが苦しかったです。

頚椎椎間板ヘルニア手術後

その後、頚椎カラーが苦しいと思いながら、ウトウト眠っていました。

 

痛みを聞かれたのですが、そこまで痛くない。

 

十数年前に卵巣のう腫の手術をしたのですが、その時ものすごく痛かったので、
痛みを覚悟していたのですが、そこまで痛くありませんでした。

 

19時30分頃、痛み止めの注射を打ってもらいました。
21時ごろから、吐き気がはじまりした。

 

首ではなく、採骨した腸骨の部分が痛くなってきました。

 

ずっと同じ体勢では苦しいので、時折身体の向きをずらしてもらいました。
基本右向きです。腸骨の部分の傷が左下になると痛いからです。

 

数時間おきに、吐きました。朝まで5回吐いたと思います。
痛み止め注射の副作用と言われました。

 

横向きだし、起き上がれないし、何も食べていないし、
吐くのが、とても辛かったです。

頚椎椎間板ヘルニア手術後

手術後1日目

手術後

 

手術の翌日、もちろん寝たままです。
痛みを感じないほどカラーが苦しい。

 

食事は出ましたが、寝たまま横向きで食べなければ行けません。
朝にもおう吐したし、とても食べられる状況ではありませんでした。

 

朝から、胃がキリキリと痛かったのを覚えています。

 

頚椎カラーが苦しくて、同じ姿勢のままではいられません。
何度もナースコールして、体を動かすのを手伝ってもらいました。

 

のどが痛くて、あまししゃべれません。

 

手術後チューブ

 

足と手に点滴、排尿用のチューブ、
手術部位の下からドレナージチューブが、背中にまわしてありました。

 

熱も出ているし、だるさもあるし、のどは痛いし、辛かったです。
でも、左腕の痛みとしびれはなくなっています!

 

 

手術後2日目

朝の回診で、「座位90度」と言われ、寝たきりから座ることになりました。

 

ずっと繋がっていた足の点滴と、腕の点滴がとれました。
朝晩の点滴はまだしばらく続きます。

 

電動ベッドを起こしてもらいました。
リモコンの使い方教えてもらい自分でちょうど良い位置へ。
14時ころまで、座っていました。

 

その後は、寝たり、座ったりの繰り返しをしてました。

 

お昼ごはんからすこしづつ食べれるようになってきました。

 

あまり眠れていなかったので、睡眠剤を飲んで寝ることになりました。
一瞬は深く眠るようですが、夢を見ながら何度も起きた感じでした。

 

 

手術後3日目

回診で、首の抜糸。
女性なので、傷が目立たないよう、かなり細めの糸だということでした。

 

それから「歩行練習」と言われました。

 

歩いても可になったので、尿チューブを取っていただきました。
そして、紙パンツをはかせていただきました。
傷口があるので、下着ははけません。

 

リハビリ歩行器
歩行器が部屋にやってきました。

 

そうなんです!歩けないんです。

 

自骨を採取した部分がすごく痛い。体重をかけると痛い。

 

 

リハビリ担当の方が登場。
歩行器で、病室内のトイレに行く練習をしました。
ポータブルトイレだと聞いていましたが、トイレに行け一安心。
脚のマッサージもしてもらいました。

 

午前のリハビリ後すぐに痛み止めの注射をうってもらいました。

 

午後には、室内を歩行器で歩く練習をしました。
脚のマッサージもしてもらいました。

 

話をしようとしたら、しゃべりにくいことに気づきました。
固定プレートのせいかな?これは数日で治りました。

 

 

手術後4日目

点滴は朝で終了となりました。

 

腸骨のところが痛いので、9時30分頃に痛み止め注射をうってもらいました。

 

リハビリの歩行器での歩行練習は、廊下の往復へ。
歩くと腸骨のところがすごく痛いです。

 

リハビリは午前1回、午後1回です。
日曜日以外は退院まで毎日あります。

 

首は痛くありませんが、腸骨がこんなに痛いとは思ってもいませんでした。
17時30分頃に痛み止めの座薬をもらいました。
注射を続けてすることは出来ないと言われました。

 

食事ですが、やっとおかゆを完食出来るようになりました。

 

 

手術後5日目

日曜日だったのでリハビリはお休みです。

 

家族がお見舞いに来てくれ、のんびりしていました。

 

就寝21時の前に、痛み止めの注射を打ってもらいました。
この痛み止めが最後になりました。

 

 

手術後7日目

首のレントゲンを撮りました。

 

 

手術後8日目

歩行器なしになりました。室内を歩くには問題ありません。
リハビリで廊下を歩行器なしで歩く練習をします。

 

腸骨採骨部

 

腸骨部分の抜糸をしました。
画像は抜糸後で、簡単にガーゼが貼ってあるだけです。

 

頚椎手術跡

 

首の部分は手術後3日目に抜糸しましたが、初めからテーピングされています。
自然に取れるまで、そのままにしておくようにとのことでした。
テーピングが取れたら、美容テープを貼るように言われました。

 

画像の赤丸は、ドレナージチューブが出ていたところです。

 

 

手術後9日目

朝の回診で腸骨部分のガーゼが無しになりました。
お風呂の許可がおりました。

 

頚椎手術跡テーピング

 

入浴後の首の画像です。汚れが流されて見えやすくなりました。
テープとテープの間に糸があったんですね。

 

午後に首のCTを撮りました。

 

 

手術後13日目

回診で退院の許可が出ました。

 

明日以降いつ退院してもよいということなので、
明日退院することにしました。

 

手術後2度目の入浴の日でした。

 

頚椎椎間板ヘルニア入院生活について

首を動かせませんので、
洗顔は、朝ホットタオルが配られます。

 

体ふきは、術後3日間してもらいました。

 

頚椎カラー装着

 

頚椎カラーは、ガーゼ2枚を前後に挟んで使います。
ガーゼは入院準備品として指示があり10枚用意しました。
ガーゼは毎日交換してもらいました。
途中から自分で交換できるようになりました。

 

お風呂の許可が出たのは、手術後9日目。
介助してもらいながらです。
椅子に座って病院着を脱ぎ、カラーを外してもらいます。
浴室でも、椅子に座ります。
カラーを外しているので、下を向かないように注意されました。

 

また、頭を動かさないように、言われました。

 

洗ってあげるよと言われましたが、自分でやってみます。とチャレンジ。
左手で頭を固定し、右手で洗っていきました。
下を向かず正面を向いたまま、シャワーで流していきます。
体も洗ってみましたが、背中と脚は無理なのでお願いしました。
下を向けないので脚が洗えません。

 

下を向かないようにして下着をきて病院着をきて。
カラーをつけてもらいました。
なかなか難しいです。介助が必要ですね。
ドライヤーもしてもらいました。

 

入浴は、介助が必要だということがわかりました。

 

手術後の入浴は、もう一度、退院前でした。

 

この時も見守ってもらいながら、自分でチャレンジしてみました。
背中もタオルをうまくつかんで、洗えました。
脚は、椅子の上まで引き寄せ、右ふとももの上に左脚をのせて洗いました。
身体がやわらかいか、ストレッチをしていないと出来ないかもしれません。
看護師さんによると、自分で身体を洗える人は少ないようです。

 

自分で出来るようになるか、家で入浴時に介助してもらえるかどうかで、
退院の時期を考える必要があるかもしれません。

 

 

食事はだんだんと慣れてくるので、食べれるようになります。

 

初めはストローで飲んでいたペットボトルも直接飲めるようになります。

頚椎椎間板ヘルニア手術の影響

手術の影響として、

 

1.採骨した腸骨の位置のせいで歩けなくなること、痛みがあること。

 

これはリハビリでだんだんと歩けるようになります。
術後2週間の頃には階段も片足つづですが、上り下りできるようになりました。

 

退院後に困ったことは、高めのヒールが履けないことです。痛いです。
ぺたんこなクツばかり履いていました。

 

 

2.固定にはプレートが使われているので、のどに違和感があります。

 

たんがからんでいるような感じで、違和感があります。
咳き込むと息が出来なくなりました。
真上を向いて寝ようとしたら、息が出来なくなり、焦りました。
食事がのどをとおりにくいので、少量づつ、よく噛んで食べました。

 

家で久しぶりに菓子パンを食べたら、飲み込めませんでした。
かなり、よく噛まなければいけません。
食べることがおっくうになり、スムージーを飲んでいました。
病院の食事は柔らかいので気にならなかったんですよね。

 

のどの違和感と、食事が飲み込みにくいは、かなり長く続きました。

 

術後2か月すぎたころから、徐々に気にならなくなりました。

 

 

3.首がうごかせない。動きに制限があります。

 

頚椎カラーは術後1か月つけるように言われたので、
家でもお風呂以外、寝るときもカラーをつけたままです。

 

脚元が見えないので、転ばないように気を付けなければいけません。

 

困ったのが、トイレのウォシュレット。
ボタンが便座の横についているタイプなので、
ボタンを見ることが出来ずに手探りで押していました。

 

そのほか、落ちているものを拾えないし、
しゃがむ動作が難しかったです。

 

頚椎カラー装着とマフラー

 

頚椎カラーをしていて、来客などで玄関先にそのまま出ると
驚かれるので、薄手のストールを巻いていました。

 

 

頚椎カラーを外した後は
下を見ないように姿勢をよくするように言われていました。

 

とくに携帯の画面を長時間見ないように、注意されました。
どうしても下を向いた姿勢になるからです。

 

カラーを外してすぐは「怖いなー」と思いました。

 

名前を呼ばれても、その方向を向くことができません。
ゆっくり体から方向を変えていきます。

 

 

頚椎カラーを外して寝ることを楽しみにしていたのに、
枕の高さは大丈夫なのかとか、寝がえりをうっても大丈夫かなとか、
怖くて安心して眠れませんでした。
首の下にバスタオルを巻いて入れ調節して寝ました。

 

 

頚椎カラーを外して、少し慣れてからが通常の生活にもどれる感じです。

 

全体的には術後2か月くらいをすぎてからが普通なレベルに戻れると思いました。
でも、バンバン家事をこなすレベルまでには戻っていません。

 

術後3か月をすぎたころに、あ、家事ができるようになってきたと思いました。

入院費用について

入院が決まり病院のほうから、
「限度額適応認定証」の申請をするように言われました。

 

認定証の交付など詳しくは、ご加入の健康保険組合、協会けんぽ
市町村(国民健康保険・後期高齢者医療制度)などに問い合わせください。

 

国民健康保険の私は役場に行っての申請になります。

 

区分というのがあり、私は「エ」でした。
これは所得で決まります。

 

月額で57,600円。
これ以上医療費がかかれば払わなくて良いということです。
ただ、月の合計になるので注意が必要です。

 

また、病衣代や食事・生活負担額などはこの金額に含まれません。

 

私は個室代があったこと、入院期間が3月、4月と2つの月をまたいだことで、
入院費は装具代金と合わせて約20万円でした。

頚椎椎間板ヘルニア退院後の受診

通院は退院1週間後、手術1か月後、手術2か月後の3回でした。

 

左腕の痛み、しびれはなくなりました。

 

手術をして良くなりました。

 

手術後の通院ではレントゲンをとるだけでした。
リハビリ、お薬もありませんでした。

 

それから、私は手術をあと1回受ける予定があります。
首の固定にプレートが使われているのですが、それを除去するためです。
今回の手術から1年後くらいと言われています。

 

次の受診はは手術6か月後になります。
また報告していきたいと思います。

 

 

P R>>頚椎症や頚椎ヘルニアに苦しむ方に朗報!

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